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詩人 三角みづ紀さん 「ホテルヌプカの詩」

2019.04.26
DIARY

 

2月にHOTEL NUPKAにて詩の朗読会をしてくださった、詩人 三角みづ紀(みすみ みづき)さん。
毎月国内外を行き来して詩作や詩評のほかライブパフォーマンスも行い、これまでにいくつもの賞を受賞されている現代詩を代表する詩人の1人です。

このたび新しい本の執筆でHOTEL NUPKAへ滞在していた三角さんから「ホテルヌプカの詩」を寄贈して頂きました。

 

 

 

ゆっくりと、穏やかな気持ちになれるような、何度も読み返したくなる素敵な詩。

 

今夏発表予定の第8詩集もとても楽しみです。
帯広滞在中に制作された詩も収録予定とのことですので、みなさんもぜひ三角さんの言葉を通した景色を感じていただければと思います。

▶︎プロフィール

詩人。1981年鹿児島県生まれ。
東京造形大学在学中に、膠原病の全身性エリテマトーデスを患う。
奄美大島での闘病中に詩の投稿をはじめ、第42回現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『オウバアキル』にて第10回中原中也賞を受賞。第2詩集『カナシヤル』で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。

書評やエッセー執筆、詩のワークショップもおこなっている。

朗読活動を精力的に続け、自身のユニットのCDを2枚発表し、スロベニア国際詩祭やリトアニア国際詩祭、カナダ、ベルギー、イタリアに招聘される。2014年、第5詩集『隣人のいない部屋』(思潮社)で第22回萩原朔太郎賞を史上最年少受賞。現在、南日 本文学賞では町田康らと共に選考委員をつとめている。2016年8月に第7詩集『よいひかり』を、2017年9月には初めてのエッセー集『とりとめなく庭が』をナナロク社から上梓。

http://misumimizuki.com

▶︎三角さんと彼女の詩について

デビュー当時は自身の闘病による影響を強く受け、身体と感情とがぶつかるような力強い作品が多くみられ ましたが、現在は日々の暮らしや家族、旅、そこで出会う人々の息遣いなどを中心に、穏やかで柔らかな言 葉を通して孤独や温もりが垣間見える詩を発表しています。近年は新聞などでエッセーと詩を組み合わせた 文章も執筆し、「旅先で暮らしながら書いた詩」とその背景などを綴ったエッセー『とりとめなく庭が』に は、札幌移住前に出会った北海道の人々と暮らしのことも描写されています(北海道新聞、群像、新潮など に寄稿)。なお第7詩集『よいひかり』の執筆にあたってはベルリンに1ヶ月ほど滞在して詩作。 元々、戦場カメラマンを志し、その後映像に興味を覚え東京造形大学へ入学、在学中はパフォーマンスも行っ ていました。現在は、現代詩を代表する詩人の一人として詩作やパフォーマンス、詩評のほか町田康らとと もに文学賞の審査員を務めるなど精力的に活動。